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2014年07月11日

言葉を包み込む

言葉を包み込む
恋の詩らしいものを、9編ほど書いた。あと1編書いて、このシリーズは一応完結しようと考えている。
ネットではあまり反応がなく、詩としての評価はそれほど良くなかった。

とにかく解りやすい詩を書くことをコンセプトに、小学2年生のいよちゃんが読めるような、易しい言葉で書くことに努めてみた。
絵を描く才能があったら、絵本にしたかった。
言葉だけで表現しようとすると、どうしても言葉のもつ意味に支配されてしまう。思いきり飛翔してみたくても、すぐに言葉の意味の力で地上に引き戻されてしまう。
むしろ色や線で表現する絵の方が、言葉にする以前の、ぼくの中にあるポエムに近いような気がした。

詩は言葉で表現するわけだけど、表現する上で、言葉というものがとても不自由なものだと感じることがある。重くてきりにくい車のハンドルのようなもので、思うようにはいかないことが多い。
言葉の意味にこだわっていると、つい理屈っぽくなり通俗に堕してしまう。反対に、意味を跳び越えて浮遊しようとすると、安易なファンタジーに浮き上がってしまう。言葉のリアルとはなんだろうと、いつもそのことで悩んでしまう。

言葉を離れて、言葉を包み込む。言葉を捨てて、言葉の中に入ってしまう。そんなことを、なにげなくやってのける詩人たちを羨ましいと思う。
言葉は言葉だけで立ち上がってくるものではない。言葉の背後にあるものが、言葉を押し上げてくるのだろう。その背後にあるものとは何か。それはたぶん、自分自身の中にあるものだが、自分でも気づかないままで眠っているものなのかもしれない。
自分自身に安易に妥協すれば、妥協しただけの言葉しか生まれてこないだろう。

とにかく、恋する気分で、恋の詩を書くことが出来たのは楽しかった。それだけは収穫だったかもしれない。だが自分が楽しんだからといって、ひとを楽しませることが出来るとはかぎらない。自己満足に落ちることも気をつけなくてはならない。
こんどはまた、まじめに詩のことを考えてみよう。


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Posted by sieien at 11:46│Comments(0)weirtoio
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