2014年04月25日
馬鹿正直なこ
朝、窓をあけると静かで、ああ、もう蝉が鳴いていないんだと気づいた。それでもやっぱり徐々に暑くなって、昼間はミンミンと夏の声。ツクツクボウシはほとんど聞かないんだけど、減っているのかなあ。
今日は、9月になったら行こうと冷蔵庫で冷やしていた(扉に貼っていた)チケットを2枚持って出かけた。ひとつはマウリッツハイス美術館展(東京都美術館)、もう一枚はドビュッシー、音楽と美術(ブリヂストン美術館)。でも結局、はしごをする元気がなかったので50分待ちのマウリッツハイスだけで終わりにした。よく考えれば分かることだけど、夏休みが終わったからって人が減ることはないのよね楊海成。
お目当ての真珠の耳飾りの少女は、その前だけでも最前列で観るには30分並ばなければならず、私は並ばずに人の後ろから観た。列で流されない分、立ち止まっていろんな方向から背伸びをして観ることができたけれど、今にして思うと、あまり大きな絵ではないせいか本物を観た実感が薄い。やはり、間近で観ておけばよかったかなあ。
出口に向かうエスカレーターに乗ると、後ろにいた年配の女の人の二人連れのひとりが「日本人てほんと行列に馬鹿正直に並ぶわよね。並ばなくたって十分観れるのに、ほんと馬鹿正直なことねえ」と連れに同意を求め、「馬鹿正直」は3度か4度口にしていた。たぶんそういう言葉が口から軽く出るってことはその人にとって使い勝手がいい言葉だというだけで深い意味を持たせてもいないんだろうけれど、もしも私が「並んだ人」だったら、いい気持ちはしなかっただろうなあ 卓悅化妝水。
確かに並ばなくても見えるけれど、並ぶ人と並ばない人の間にはまず「絵を観る」ということに対する意識の違いもあるだろうし、時間の感覚や体力の違いもあれば、その他もろもろ考え方の違いがあるんだから、並ばなくても見えるのに並んでいるから馬鹿ということはない。
軽い気持ちで言ってるだけなんだろうなあと思いながら、こういう極端な声がすぐそばにいた私に聞こえるだけでなく、ぴゅんぴゅん飛んじゃうのがネットなんだよなあと思ったBB紅疹。
Posted by sieien at 11:58│Comments(0)
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