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2015年05月08日

目は無くなった。銃声で


目は無くなった。銃声で

どういうつもりだ?」

「へっ、Eのくせに気に入らねえんだよ。お胸部下垂まけに今回のはお前じゃなくて武器の力じゃねえか。だったら俺が有意義に使ってやろうってな!」

 それが合図だったのか、月が陰り、嫌な予感がしたのでその場から飛び退く。

「カークさんよ。せっかく注意を引き付けたのに避けられてるじゃねえか」

「ここで仕留めれば関係ない」

「おいおい、ここで盗賊ギルドのお出ましか?」

 盗賊ギルドには3つの顔がある。1つ目は偵察やトレジャーハンティングなどの、どこかのパーティで斥候(スカウト)になること。2つ目は街中でスリなどの非合法な手段で金品を収集し、元締めにミジカメ料を払うこと。3つ目は暗殺業務だ。斥候をしているゴードンから聞保濕針 いた。あいつはどう考えても3番目だろう。

 目より下をマスクで隠し、つや消しの黒革の鎧を着て大振りのナイフを二刀流にしている。

「言っておくがここで暴れたら間違いなくばれるだろうな。ヘンリー、お前の顔は覚えている。カークだったか?ここで仕留め切れなくてもそのマスクの下は拝ませてもらうぞ」

 仕留めないつもりは全く無いけどな。

「開門」

 じりじりとリボルバーで牽制しながら、サブマシンガンを取台北機票り出す。カークは初見の武器のせいか、構わず突っ込んできた。

「おい、馬鹿!」

 「タァーン!」と銃声。運か偶然か、寸でで避けたカークは二の足を踏んだ。

「これでお前らの勝ち目は無くなった。銃声で誰かが来る可能性もあるかもしれないな」

 戦士タイプのヘンリーにリボルバーを、牽制と数撃ちゃ当たるの理屈でサブマシンガンをカークに向けた。

「ここでイモ引いてとんずらしても手配されるだけだ、やるぞ!」

「ああ」

 ヘンリーはまっすぐ、カークは狭い路地裏をジグザグに動きながら狙いをつけさせないように走ってくる。



Posted by sieien at 14:14│Comments(0)
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